展示案内

日本に活版印刷を持ち込んだ天正遣欧少年使節団

キリシタン大名、大友氏・大村氏・有馬氏の名代としてアレッサンドロ・ヴァリニャーノが発案し、ローマへ派遣された「天正遣欧少年使節団」。彼らが持ち帰ったグーテンベルク式印刷機によって加津佐町で、日本で初めて活版印刷が行われます。印刷を行なったのは彼らに同行した諫早生まれの日本人、コンスタンチノ・ドラード。今回、彼らがローマを訪れた際の資料と、出版の一大拠点であったヴェネツィアで当時(1600年代)刷られた貴重な活版印刷の書物を展示します。


日本の印刷文化の基礎を築いた“印刷の父”本木昌造

1855年(安政2年)通詞であった本木昌造は、アメリカ人宣教師フルベッキの紹介で、上海の聖教書印刷所・美華書館の代表ウイリアム・ガンブルを長崎に迎え、活版伝習所を設立します。昌造はガンブルの指導のもと「電胎法」と呼ばれる活字製造法を修得し、初めて納得のいく和文活字を作り上げる事に成功。多くの書物を印刷することになります。今展覧会では、昌造が作った日本初の鋳造活字書体の父型ともいえる「種字」や日本初の地方紙である「崎陽雑報」などの書物をはじめ、再現した「蝋型電胎法」など貴重な資料を展示します。

架空の活版所「出島活版所」で活版印刷体験

かつて使われていた活版印刷機や道具を並べて架空の活版所「出島活版所」を作ります。期間中の土日、日本で最も教会の多い長崎にちなみ、クリスマスカードなどを作る活版印刷の体験ができます。

LETTERPRESS OF PRAY 世界から届いた祈りのレタープレス

3.11以降、facebookなどで止めどなく流れていた海外の人たちの”Pray for Japan”のメッセージ。その中に、海外のレタープレス(活版印刷)のアーティストの日本に祈りを込めたレタープレスの作品がありました。それは、とても尊く美しいものでした。それらをアーティストの好意により、日本で展示することになりました。また、すべてのレタープレス作品は購入することができます。アーティストの意向で売上げは100%、岩手の震災孤児への支援(いわての学び希望基金/岩手県復興局総務課)へ寄付となります。レタープレスを通じて日本に届いた「祈りのかたち」をぜひご鑑賞下さい。※「LETTERPRESS OF PRAY」は、その後、佐賀市のPERHAPS GALLERYへと巡回します。