活版印刷について


15世紀にドイツ人、グーテンベルクが葡萄しぼり機からヒントを得て発明した活版印刷。繰り返し使える鋳造活字を用い、大量に印刷できるその印刷方法は、広く普及し、“聖書”の印刷など、出版の世界にも大きな役割を果たします。日本における活版印刷のはじまりは、16世紀、天正遣欧少年使節団の一行がイタリアから戻り、長崎県南島原市にある加津佐町で印刷を行なったのがはじまりと言われています。

しかし伴天連追放令などにより、活版印刷は日本から忽然と姿を消します。再び活版印刷が始まったのは、それから約250年後。明治に入り同じく長崎で、“印刷の父”と呼ばれる本木昌造が活版伝習所を開き、活版印刷を行ないます。その系譜は脈々と続き、15年程前までは、どこの町にもひとつは活版所がある程、活版印刷は普及していました。

ですが、活字を拾い、版を組み、インクを練り、印刷したりと、とにかく手間のかかる活版印刷はデジタル化の波にものまれ、徐々に街から姿を消していきます。しかし、デジタル化の進んだ現在、逆にその“ヒューマン”な魅力に惹かれ世界各地で、中古の活版印刷機を購入したり、廃業する活版所から機会一式を引き取り、プライベートプレスを行なう人たちが増え始めています。

活版印刷には、鋳造活字を使う印刷と、樹脂版や亜鉛凸版を使って印刷する“凸版印刷”があります。その凸版印刷のことを「レタープレス」といいます。レタープレスは鋳造活字と比べると自由な表現ができる為、多様・多彩なデザインが各地で今日も、生まれています。

Keegan Meegan Press & Bindery from ::MAGNETIC ARCHIVES:: on Vimeo.