第4回ナガサキリンネについて




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早いもので2016年も半分が過ぎ、長かった雨の季節も間もなく終わりを迎えます。梅雨明け前は天候が安定せず、体調を崩しやすい季節ですので、どうかくれぐれもお気をつけください。

さて、2011年に発足した「ナガサキリンネ」は、この夏で6年目に入ります。過去3回のナガサキリンネでは、会場の環境やスタッフの状況の変化に合わせ、その都度、開催の日数や形態を見直してきました。それでも、開催の度に新たな課題が生まれ、完成だと思えるナガサキリンネのかたちは、回を重ねる毎に遠くなっていくと感じます。

一方で、ナガサキリンネの開催を待ち望んでくださる声は、時が経っても消えることがなく、一層高く感じられるほどです。おのおのの仕事に集中するため、しばらくお休みをいただいていた私たちも「またあの場所で、皆さんと会いたい」という想いが高まり、自ずとそれぞれの口から、次のリンネのイメージがこぼれはじめました。そしてこの春からはいよいよ具体的な検討を重ね、この度、ようやく皆さんにお知らせできることを、とても嬉しく思っています。

「第4回ナガサキリンネ」は、11月5日(土)・6日(日)の2日間、「長崎県美術館」をメイン会場として開催いたします。過去3回は、国指定史跡「出島」と長崎県美術館の2会場で、同時に「クラフト&フードマーケット」を行ってきましたが、現在「出島」は復元に伴う表門橋架橋工事で利用可能なエリアが縮小されており、第4回は長崎県美術館のみでのマーケット開催となります。少し寂しい気持ちもしますが、2017年の末には、出島の扇型の中心に表門橋が架かり、江戸町側の川岸には市民が憩う公園が整備される予定です。そんな新たに生まれ変わった出島で、2018年以降、またナガサキリンネのマーケットを開催することができたら……。きっと素晴らしい風景になるだろうと期待に胸を膨らませつつ、まずは今秋に向けて。第4回のナガサキリンネクラフト&フードマーケットの詳細について、別途、マーケット実行委員長よりご案内いたします。

また、マーケットを出島会場で開催することは叶いませんでしたが、ナガサキリンネの大きな特徴でもある「企画展」や「ワークショップ」については、11月5・6日の2日間に限らず、長崎県美術館を飛び出して、長崎のさまざまな風景の中で開催できないかと企画中です。ものづくりの背景や、長崎に息づく文化・歴史・人などについて、知りたい・知ってほしい、という想いで続けてきたこれらのコンテンツは、開催毎に課題が残る部分でもありましたが、リンネのリネンを色濃く感じさせるものとして「続けたい」という声があがり、第4回でも継続することを決めました。課題に向き合うことはもちろん、さらなるチャレンジも続け、応援してくださる方々のお力もお借りしながら、新しい形のイベントも企画しています。

こうした、複合的なナガサキリンネのかたち、企画展・ワークショップ・各イベント等を含めた「第4回ナガサキリンネ」の全容につきましては、開催2ヶ月前の9月初旬から順次、公式WEBサイト、facebook、twitterでお伝えしていく予定です。

最後になってしまいましたが、4月に熊本県を中心に発生した地震で被災された皆様に、心からのお見舞いを申し上げます。“自分たちの暮らしは自分で作る”というリンネのリネンは、その暮らしを営む土地があってこそです。これまでも決して楽観視できなかった、工芸や食など、ものづくりに欠かせない材料の確保や流通などへのダメージも、計り知れないと感じています。今回の震災により、コツコツと静かに続けられてきたものづくりの現場の火が、一つでも消えることのないよう心から願うと共に、同じ仲間として、私たちにも何かできることがないか、話をしているところです。

今年も、開催にあたっては、会場である長崎県美術館をはじめ、多くの方々にご協力をいただくこととなります。私たちの何よりの喜びは、ナガサキリンネを通じて、長崎の皆さんと繋がることです。そして、皆さんにとっても、ナガサキリンネがそんな喜びの場となるよう、残り4カ月準備を進めていきます。

11月の澄んだ秋晴れの空の下、笑い声に包まれたナガサキリンネの会場で、また皆さんとお会いできることを、スタッフ一同心から楽しみにしています。

2016年7月
ナガサキリンネ代表 松井 知子