「あたりまえのこと」と「あたりまえではないこと」




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11月に開催いたしました、第3回ナガサキリンネの企画展「素材の力|ハマ」の関連ワークショップ、「焼くことによって成るカタチ」にて、体験頂きましたみなさんのうつわが無事焼き上がりました。13人の体験者のみなさま、この度は、ご参加頂きありがとうございました。体験のうつわ、無事みなさんのお手元に届いていますか?

普段目にする「把手(トッテ)付き磁器製カップ」の縁が、歪まずに正円なのは、みなさんにとっては、とても「あたりまえのこと」かもしれません。しかしそれは、決してあたりまえのことなんかじゃなくて、正円に焼き上げる為には、影の道具の存在があること。そして、その道具を作り出した人びとがいること。そんなことを知って頂きたくて、このワークショップを考えました。

今回、みなさんのオリジナル把手の付いたカップは、そうした知恵や工夫を施さないないで焼いたのですが、嬉しいことに窯の火の力によって、見事に変形しています。

把手付きの磁器が焼成することによって歪むのは、磁器という素材が、長時間熱すると結晶化して飴のように柔らかくなるタイミングがあるからです。そして、把手という小さなパーツにも重さがあって、それが地球に引き寄せられるからです。「変形」はこれらの条件が、窯の中でぴったり重なる事によって、起こる自然の現象です。

「あたりまえのこと」だけれど、「あたりまえではないこと」。「あたりまえではないこと」だけれど、「あたりまえのこと」。

私たちの身の周りには、こうした物事がたくさんあります。そうした物事に気が付くと、何だかとても得した気分になるのは、私だけでしょうか?これからも、こうしたお得な情報?を、ナガサキリンネを通して発信することできたら良いな、と考えています。

陶磁工房一朶
中原真希

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