企画展『素材の力|ハマ』




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昨日で11月8日(土)9日(金)の2日間開催される「クラフト&フードマーケット」の、全81組の出展者紹介が終了しました。「会いたい、見たい、食べたい!」と思われた方はいらっしゃいましたか?当日の会場マップは、開催前に公式HPで公開いたしますので、今しばらくお待ちください。

これから開催までの1ヶ月間は、マーケットに先駆けて11月5日(水)からはじまる「ナガサキリンネ展」の企画展内容や、ワークショップの紹介の他、オフィシャルブック「ナガサキリンネ」や、まもなく販売がはじまる「2015年ナガサキリンネカレンダー」について、担当スタッフがお話をしていきます。今日は、長崎県美術館会場でおこなれる「素材の力」についてお伝えします。

「ハマ」ってなんだろう?

こんにちは。ナガサキリンネ展で「素材の力」を担当している中原真希です。1回目は磁器の原料である磁石を取り上げた「磁」、前回は「排泥鋳込み」を紹介し、それぞれのワークショップも企画運営しています。3回目となる今回は、多分知っている人の方が圧倒的に少ないと思われる「ハマ」について紹介します。

私が、ハマと言う言葉を初めて聞いたのは、今から10年以上前のこと。愛知県 で陶磁器を学び始めた頃のことでした。陶器の産地である瀬戸の学校に入る少し前、私は磁器に興味を持ち、卒業したら続けて磁器の産地の学校に行こうと考えていました。同じく私の友人も、私が受験する学校のあるコースを受験しようとしていたのですが、その彼女から質問されたのが、この「ハマ」。彼女の受験するコース は、産地の陶磁器製造業に携わる職人さんを対象としたコースで、「ハマ削り」 は実技試験の科目でした。

後にその学校のロクロ科に入学した私は、用途もわからぬまま、始めの難関であるこのハマ作りに大変苦労させられます。肥前のハマはロクロ師の基礎であり、作ることはもちろん、作った後に削って形を整える「ハマ削り」の作業は、 産地の職人か否かを見分けることに、最も適した試験であることを、後に知ることとなりました。

で、「ハマ」ってなんなのか?
思わず答えを書いてしまいそうですが、ここはぐぐっとこらえて。企画展でご紹介しておりますので、ご興味のある方は是非会場に遊びにいらして下さいね。そして、只今編集の最終段階に入っている書籍「ナガサキリンネ3」では、ハマのこと、ハマにこだわる職人の方の話をより詳しく紹介していますので、ぜひ皆さんに読んで頂きたいです。

ものづくりの中には、みなさんが手に取るまでの間に、こうした知らない道具や、知らない技術たちがたくさん隠れています。そして、それらは、必ず私達が暮らす土地、家や街、国や世界の長い歴史や文化と繋がっています。この「素材の力」では、ものづくりの表からは見えない裏方の仕事、道具、人を、みなさんとともに、私自身が知る機会だと考えています。モノの背後に存在する、地味だけど必要なモノとコトの発見が楽しくて、私はこの企画を続けています。

「素材の力|ハマ」では、ハマに関係したワークショップを長崎県美術館にて開催します。ワークショプの内容に関しては、今日の夕方のブログでご案内します。「素材の力」を含む、全部で6つのナガサキリンネ展の内容はこちらをご覧下さい。

ナガサキリンネ展「素材の力|ハマ」担当
中原 真希

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