第2回ナガサキリンネを終えて



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第2回ナガサキリンネが幕を閉じて、早いもので2週間が過ぎようととしております。春の嵐に見舞われた1年前とはうって変わり、マーケットを迎えた週末には、穏やかな春の休日を絵に描いたような本当に気持ちのいい2日間となりました。まずはご来場いただきました皆様に感謝申し上げます。今年も昨年同様、長崎県内はもちろん全国各地から、2日間で2会場述べ1万5千人を超える方々がナガサキリンネに足を運んで下さいました。皆様の笑顔に再びお会いできたことを、スタッフ一同、心から嬉しく思っております。前回に引き続き特別協力を頂きました長崎県美術館と、国指定史跡「出島」の皆様にも心より感謝申し上げます。


今回のナガサキリンネでは様々なチャレンジを行ないました。それは「自分たちの暮らしをつくるのは自分である」というリンネのリネンを、皆さんと分かち合うためであり、そしてナガサキリンネを持続可能なものにしていくための大切なステップだと考えからです。その1つが「クラフト&フードマーケット」の公募制です。自らの手でものや食をつくり出す事を生業とし、またそう願い努力を続けている皆さんに、自らの意志で参加して頂きたい。そうして集まった68のつくり手やショップの方々は、単なる参加者ではなく、私たちの仲間であり、大切な存在となりました。会場での皆さんの誇らしげな姿が、この長崎の魅力だと感じた方が必ずいるはずだと、私たちは信じております。そしてナガサキリンネで繋がったご縁が、大きく広がる事をスタッフ一同、心から願っております。


そして今回初めての試みとして、ナガサキリンネ展で行なった「長崎のつくり手」という展示は、出展者の方々がこの場を目指し、つくり上げるものに対して、私たちができる事は何かと考えたプログラムです。作品を見て週末のマーケットを心待ちにして下さった方も多く、「展示」というスタイルにより、大量生産、大量消費では見えない、つくり手の存在を伝える事ができたのではと思っております。しかしながら運営面では不慣れな点が多く、出展者の皆様にご迷惑をお掛けいたしました。この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。


その他7つの企画展示についても、同じ長崎に暮らす様々な方のご協力の上に開催する事ができました。ご協力いただきました皆様には心から感謝申し上げます。今回皆さんと共に作り上げる事ができた事で、私たちが思い描いていたリンネの未来の姿に、少し近づく事ができたと感じております。皆様の想いを形にすべく、担当スタッフはできる限りの準備を行なって参りましたが、ゆっくりと時間をかけて作り上げたと言えないのが事実です。今回の事を糧に、これからはより丁寧に、作り上げていく過程も大切にしながら、長崎の魅力を1つずつ紹介して行けたらと思っております。


そして8つのプログラムを展示したナガサキリンネ展には、6日間合計で約2千人のご来場を頂きました。公的な助成金や企業からの協賛金という収入源のない私たちにとって、マーケット以外の運営費をどう作っていくかは大きな課題であり、企画展とマップの有料化はこの問題をクリアにするためのチャレンジでもありました。皆様から頂戴しました入場料とマップ代金は、企画展の運営費など活動資金として大切に使わせていただきます。


そして最後になりましたが、運営を支えてくださったボランティアスタッフの皆さんにも本当に感謝しております。今回は規模を拡大したため、ボランティアの方に沢山ご協力を頂きました。本当にありがとうございました。ご来場頂きました全ての方が心から楽しんでいただけるナガサキリンネになるよう、今後もスタッフ一同励んで参ります。第2回ナガサキリンネの報告書は、来月の中旬以降にお伝えできる予定です。今後とも、ナガサキリンネへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


ナガサキリンネ ディレクター 松井知子