コラム

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「写真を焼く」ということ。

 私は町の写真屋で、毎日写真を焼き付けています。「写真を焼く」というのは、薬品をコートした紙(印画紙)に、撮影フィルムを通し、光を照射することから、そう言われています。写真は撮る時も、プリントする時も、光が重要な要素。写...
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ヒトとモノの間に

 夜が長くなるこの季節、私は、まどみちおさんの「ものたちと」という詩を心に留めておきたくなります。  私は長崎市内で作陶をしていますが、最近、仲間の薪で焚き上げる穴窯 に作品を入れていただく機会がありました。仕事を終えて...
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表現の手前

木曜日の夕方、私が時々通う場所がある。特別古くもないその建物に、定期的に集まる人たちがいる。川べりにある細長い平家のその建物は、磁器の伝統的な絵付技術を学ぶ教室で、隣は同じくロクロを学ぶ教室だ。 ポツポツと教室の席が満ち...
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出島表門橋(正面)パース

スペシャルインタビュー
「つながる出島」発掘、未来への架け橋

(話し手)長崎市 文化観光部 出島復元整備室 学芸員 山口 美由紀さん (聞き手)ナガサキリンネスタッフ 橋口 剛・佳代/HAG環境デザイン 「出島表門橋」の完成により、大きな節目を迎える出島エリアの復元整備事業。往時の...
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MONOJAPANでは日本の職人たちのワークショップも

日本とオランダのモノづくりの未来

ナガサキリンネの会場に佇み、「オランダで同じような機会をつくりたい」と願った約1年半後の2015年2月。私はアムステルダムにて初めて、日本のプロダクトに特化した展示即売会「MONOJAPAN」をスタートしました。 ヨーロ...
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MONOJAPANのために制作した、ナガサキリンネの広報物

My Life is Our Life 〜つながりの風景〜

沢山の人と約束を交わした冬だった。2016年、「MONO JAPAN」という日本のクラフトを披露するオランダの展示会で、ナガサキリンネを紹介することになった。その経緯に驚きつつも、海外での発表に向け意欲的にメンバーで取り...
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パブリッシュとパブリック

本を出版すると言う意味で使われる「パブリッシュ」。その言葉の語源を遡ると「公」を意味する「パブリック」に辿り着きます。世に知られていない出来事を記録して、様々な形で(今ならSNSでの個人的な発言も)公的な場所に接続するこ...
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メインビジュアルにこめた思い

街角の何気ない路地や、ごくありふれた農村の田畑などで見かける「石垣」。現代のように重機などもない時代。「石」という運搬や加工のむずかしい素材を使って、人の手で一つひとつ積み上げられたであろう石垣には、見る者の胸を打つ、独...
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北窯のこと
映画「あめつちの日々」 によせて

沖縄の人は自らをウチナンチュと呼ぶ。沖縄県人とはあまり言わない。県外の人はヤマトンチウである。ヤマトと呼ばれると薩摩の侵攻、悲惨な大戦、そして安保下の基地のことなど日琉の歴史の重さに悲しくなるが、わたしの知るウチナンは、...
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工芸でつながる日本とオランダ

長崎とオランダ、二つの空にあがる長崎のハタ 「今日はよか風やけん、はよ揚げに行くばい!」挨拶も早々に、風頭公園の階段を足早に駆け上がる小川さん。その後ろを歩く背の高い人たちは、歩幅が広いせいか全く急いでいないように見えま...
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西海の郷土料理「ぼうふらずうし」。暮らす土地の食文化は、いきいきと、おもしろい!

ひとくちに想う、功の多少、彼の来処。

曹洞宗の開祖・道元による、「典座教訓・赴粥飯法」という教えをご存知でしょうか。「典座」とは、禅の修行道場において“食”を司る役目のこと。その典座の仕事の大切さや、食事をいただく際の心得を説いたものが、「典座教訓・赴粥飯法...
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まちのなかのアートを探そう
「いつも」を 捉え直してみる

暮らしの中のアート この夏、アーティストのデイヴィッドと都市景観のプロジェクトをしている昇くんと3人で長崎のまちを歩きました。歩いたのは何の変哲もない、私たちが暮らしているまちです。ただ、目に入ってくる景色はいつもと全く...
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素材の力「竹」コラム
その土地に あるもので

渡りの竹職人 そんな職人がいたことを私が知ったのは、つい最近のことでした。現在、長崎空港が所在している箕島は、空港が建設される直前まで、主に農業を営む 13軒の家族が暮らす島でした。私の母の実家はちょうど島の真ん中に建っ...
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